長財布ランキング メンズ
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[ダイアナ ディッキー]DIANA DICKY 仔牛革カーフ×馬革ポニー カラーステッチ ラウンドファスナー 長財布
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DIABLO KA-917 馬革 牛革 長財布 【ブラック×レッド】 [ウェア&シューズ]
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[ジャックポワリエ]JACQUES POIRIER 牛革ラウンドファスナー長財布 5511
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【本革】J.HARRISON 牛革 ブラック・ラウンドファスナー付 長財布
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null このようなケースは例外中の例外で、ほとんどの場合、目撃者などない事件である。したがって、捜査も難航する。  渋谷の街角で、サンドイッチマンがプラカードを持ったまま後方へ転倒した。繁華街の宵の口、目撃者は多い。靴屋の店員も見ていた。酔いどれサンドイッチマンといわれている街の名物男であった。  間もなく救急車が来た。大げさだ。放って置いても平気なのにと思っていたが、担架に載せられ男は病院に収容された。左側頭部に小さな打撲傷があるだけで、手当てはすぐに終わった。  大学の経済学部を出たと自称するその男は、酒臭く大声でわめきちらすので、病院でももてあまし、すぐに警察に引き渡された。大トラ状態なので、放置するわけにもいかず、一応酔っぱらい保護所に移送することになった。一夜明けると大トラたちは、われにかえって行状を詫び解放されるが、男はまだ大いびきをかいていた。  見ると小便をもらし、様子がおかしいので、再び救急車で昨晩収容された病院へ逆送された。そのときには昏睡状態で、右眼窩《がんか》に淡青藍色の皮下出血があり、レントゲン検査では左側頭部に亀裂骨折が発見されていた。開頭手術が予定されたが、午後になって容体は急変し、死亡したという。  このいきさつを病院の一室で院長と立会官から聞き、死因と思われる頭部外傷は、街で倒れたときのものか、それとも酔っぱらい保護所で生じたものかを考えながら、検死を始めた。  死斑も死体硬直も中等度である。眼窩結膜下に溢血点はない。舌は上下歯列の後方にある。  異常所見としては、左側頭部頭皮に鶏卵大の腫脹《しゆちよう》があり、毛髪を分けて観察すると、軽度の打撲傷があって、マーキュロが塗布されている。右眼窩は淡青藍色に腫脹し、皮下出血を生じていた。また、口唇粘膜には小さな挫創があった。  警察では大事をとって、検視官を現場に派遣し、念入りな捜査と検視をすませていた。外傷に対しては、泥酔のために倒れたものとの見解をとり、目撃者である靴屋の店員ほか二名の証言までとって裏づけていた。  なるほど、頭部外傷は酔って倒れてもできるだろう。しかし、顔面の外傷は眼窩という顔の中では一番陥凹《かんおう》した部分であり、路面に倒れたとするならば額部や頬部、鼻の先端あたりの突出したところに擦過傷ができるのが普通で、眼窩に外傷は生じない。また泥酔者が転んだとするならば、手足や膝《ひざ》などにも擦過打撲傷があってもよさそうだが、そこに外傷はない。納得がいかない。  着衣を見せて欲しいと言ったが、酔っぱらい保護所で着換えさせられていて、服はそこになかった。刑事さんの話では、泥土などの付着はなく、そんなに汚れてはいなかったという。  とくに、右眼窩の皮下出血には擦過傷を伴っていないので、路面などの転倒ではなく、比較的柔らかい物体の作用が考えられ、手拳などによるナックルパンチの方が、死体所見に合致する。  遺体を前にして監察医と立会官のディスカッションが続いた。積極的な殺しの線はなかったので、とりあえず警察官立ち会いで行政解剖をすることになった。頭部にメスが入り、頭蓋が開けられると、左側頭部に亀裂骨折があって、そこに脳硬膜外血腫二〇〇グラムが見られた。死因は疑いもなく、脳硬膜外血腫のための脳圧迫であった。右眼窩の皮下出血には小さな骨折を伴っていた。手拳のような柔らかい物体が、そこに強く作用したのであろう。そのため、男は左後方に倒れ、左側頭部を骨折し、徐々に出血して脳硬膜外血腫を形成し、死に至ったのである。  最初は、頭部の打撲傷とその痛みだけであるから、大したケガでもないように見える。ところが、頭蓋骨に亀裂骨折などがあると、二〜三時間後血腫が五〇グラムくらいたまってくる。すると、その分だけ脳は圧迫されてほろ酔いと同じように、歩行がふらつくのである。飲酒している場合は酒臭いので、ふらつき歩行は、酔いの症状と重なって区別はつけがたい。それまでは普通の行動がとれるから、帰宅して寝てしまうなど、現場から遠く離れていることが多い。半日くらいたつと、血腫の量も増えて一五〇〜二〇〇グラムに達し、死亡する。  そのときには一夜は明けているから、酔って帰ってきて寝たが、朝起こしに行くと布団の中で死んでいる、というようなわけで、急病死のようでもあり、死亡原因は皆目わからない。よしんば、頭部外傷であったとしても、時間と足どりをさかのぼっての捜査は難航する。  男の血腫は凝血で、一日くらい前のものと推定され、保護所での受傷は否定された。生前男が暴れ、わめいていたのは泥酔だけのせいではなく、脳外傷のためでもあった。結局、解剖所見をたよりに一日前の足どりから捜査したところ、左利きのサンドイッチマンを逮捕することができた。目撃者のいう自己転倒の数時間も前に、酔って同僚にからみ、殴打され路上に転倒、受傷していたのである。  酔いと頭部外傷の症状が重なって、はた目には酒臭いので酔っぱらいとしか映らない。ふらふらしながら、プラカードを持って街角までやって来て、目撃されたように転倒したのであった。本当の致命傷は、その数時間前のけんかである。けんかの現場は加害者と被害者の二人きりで、加害者は口を閉ざし、被害者は死亡。目撃者はいなかった。しかし、この事件は死体所見が、目撃者同様、事実を語ってくれたのである。