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null 国之介は、刀を握った右腕でふさをかばいつつ、じりじりと二足三見下ったとみえたが、その左手が、サッと上って、何か小さなものを、前方の闇をめがけて飛ばせた。  そのまま、瞳をこらして、闇の中を窺《うかが》っているのである。  対手は完全に呼吸を殺し所在をくらましているが、こちらは、ふさがいるので、それが出来ぬ。著しく不利なその態勢のまま、国之介は、左手に、また何かしかと握りしめて、前方の闇を睨みつづけた。  緊張し切った空気と恐怖とに堪え切れなくなって、がくがくと、小きざみに、ふさの身体がふるえ出した時、国之介は、ホッとからだの線をゆるめた。 「逃げおった」  と云った国之介の背中に、汗が、じっとにじみ出ていた。  それから小半刻。  児島宗蔵は、己れの部屋で、掌の上にのせた、平たい、星のような型をしたものを、うち返し、眺めていた。八つの鋭い尖端《せんたん》をもつ風車型手裏剣である。  回転しつつ加速度を加えて飛び、対手の肉体に、八つの尖端のどれかが突き刺さると、二転三転して、肉の中に食い込み、骨をも断つ恐るべき手裏剣なのである。  ——きゃつだったのか。風車十字打ちを遣うと云うのは。  江戸の隠密仲間に風車手裏剣に絶妙の腕をもつものがいるとは聞いていた。その十字打ちと云われるのは、対手の右肩から左腰に、左肩から右腰に、各々《おのおの》六枚|宛《ずつ》の風車手裏剣を隙間《すきま》もなく打ち込むものである。逃れる術《すべ》なき必殺の投げであると聞いていた。  他ならぬ津上国之介が、その妙技を会得した男であったとは。  刀の鍔につき刺さっていたその手裏剣をみつめて、宗蔵は慄然《りつぜん》とした。  出来る奴と認めながら、一応のんでかかっていた相手に、宗蔵は、初めて、容易ならぬ恐怖を覚えたのである。 [#ここから5字下げ] 六 [#ここで字下げ終わり]