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 その後、二度と花村ゆう子のことが二人の間で話題になることは、なかった。秀彦の処置がすべて、完全だったからである。少なくとも、今日までは、だ——。  あの日、碧龍洞を出たのは、午後二時であった。ゆう子の着衣、指輪からアクセサリー、帽子など、身許がわかるようなものはすべて、むしりとってきた。たとえ、死体が発見されても、身許がわかるはずはなかった。林の中に隠していた車にのり、安家の旅館に戻る間、あたりを警戒したが、辺境の山道のこととて、誰一人、人間というものには、出会わなかった。  旅館のおかみには、同伴の女性はバス停で待たせているといい、かなり多額の謝礼を払って車を戻し、そこを辞したのだ。  おかみも別段、あやしみはしなかった。安家発午後三時半のバスにのり、岩泉に戻ると、あとはもう上りの列車にのるだけであった。  列車にのれば、ただの旅行者である。盛岡に戻る間も、東京に戻る間も、周囲には誰一人、秀彦に関心を払う者や、尾行者らしいものの姿はなかったはずである。  ゆう子が仙台地検に密告するために用意していた郵便物は、ハンドバッグに入れたまま車に置いていたので、これはむろん、秀彦が入手したことになる。着衣等の遺留品もあわせて、ボストンバッグに入れて、東京に持ち帰った。ゆう子が入手していたコピー等の資料は、自分の机の抽出しの奥に鍵をかけてしまい、ゆう子の遺留品はすべて、マンションの焼却炉で、焼きすててしまったのである。  それでもう完全に、東北の秘境に消えたゆう子の足跡は、この世から断ち切られたはずであった。むろん、帰京後数ヵ月は、ゆう子の身寄りからだされた家出人捜索願のゆくえと、あの洞窟から死体が発見されはしないかという懸念に、秀彦は怯えて暮らした。  が、その二つはまったくの杞憂に終わった。死体はいつまでも発見されはしなかったし、家出人捜索願のほうも、これという結果を得られず、何の心配もなくなったのである。  結局、翌年の春、この橋場の娘、聡子と東京で盛大な結婚式をあげた時には、秀彦は事実上、ゆう子のことなどもう完全に、念頭から消し去っていたといっていい。 「え。なぜ、黙っている? 岩手のヴィーナスの話題と、わしのところに届いていた脅迫写真。この二つは関係あるのかね? ないのかね?」  わしはそれを心配して、一番の新幹線ですっ飛んできたんだぞ、と橋場はテーブルを叩いた。  秀彦が沈黙していたのは、橋場に過去の事実を報告すべきかどうか。それを、迷ったからである。まさか今朝すぐに、呼びつけられるとは、思わなかった。心の整理が、まだついてはいないのである。  あの年、ゆう子を懐柔したということが、実は始末したのだということ。さらに今、騒がれているヴィーナスというのは、ゆう子の死体である公算が強いこと。いや、すでにその秘密を握って、何者かがゆうべから脅迫してきていること——。  それを全部、言うべきかどうか。 「鳴沢君。なぜ、黙っている。わしに、言えんことかね?」  橋場が苛々したように執務机から離れ、ソファにまわりこんできた。 「いえ」——秀彦は、重い口をひらいた。 「ヴィーナスの写真を送りつけたと思える男から、実は私も脅迫電話をうけております」
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