レディース長財 布ラ ンキ ング
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null さらには、京葉と鹿島には、三矢財閥の三矢不動産が深くからみ、九十九里浜工業地帯には、巻返しを|狙《ねら》う|安《やす》|住《ずみ》財閥の安住不動産がからんでいることもしゃべった。  新城はさらに詳しく尋こうとしたが、田中は再び意識を失った。暖炉にでも顔を突っ込んでやれば、また目を覚ますだろうが、それではヤケドのあとが残って、あとでまずいことになる。  新城は、今度は岸村のほうに移った。岸村の鼻を押える。口も押えた。息ができなくなった岸村は|苦《く》|悶《もん》した。新城は、岸村の鼻と口から手を離し、耳を左右に引っ張る。|呻《うめ》きながら岸村は目を開いたが、田中と同じように、|瞳《ひとみ》の焦点は定まらず、夢遊病者そのものだ。  新城は、その岸村の髪をつかんで、乱暴に|揺《ゆ》さぶった。 「何をするんだ。眠たい。やめてくれ」  岸村は呻いた。 「貴様はえらく出世したそうだな。貴様が九州製鉄の用地係長をしていたとき、|君《きみ》|津《つ》|浜《はま》の土地を買収したことを覚えているか」 「昔のことだ。しかし、覚えてはいる」  岸村は眠りこみそうになった。  新城は再びその岸村を激しく揺すった。 「貴様は君津浜の漁師たちが共有していた漁船や、漁具置場を、|恐喝《きょうかつ》同然にして買い上げたことを覚えているだろうな」 「ああ、あのときのことは覚えている。われながらうまくいったと思った」 「そうか。漁師の中に、新城という男がいたのをおぼえているか?」 「新城? 全然思い出さん」 「そうか。だが、新城のほうは、貴様のことを|怨《うら》みながら、死んだと思うぜ。一家心中をしたんだ。貴様や、九鉄や、小野徳を怨みながらな。一家で一人だけは生き残ったが……」 「何のことだかわからん。とにかく酔っぱらった。横にさせてくれ」 「いまにゆっくり眠れる。永遠にな——」  新城は|歪《ゆが》んだ笑いを浮かべた。そして、