收藏

プラダ長財布ラウンドファスナー編集

[DEEP ディープ] 牛革 カモ柄 迷彩 長財布 ラウンドファスナー D-1007
__5,98000
[DEEP ディープ] 牛革 カモ柄 迷彩 長財布 ラウンドファスナー D-1007 
[ディープ] 牛革 カービング 型押し 長財布 ラウンドファスナー D-1003
__5,98000
[ディープ] 牛革 カービング 型押し 長財布 ラウンドファスナー D-1003 
(コーチ) COACH コーチ 財布 アウトレット COACH F49163 SBWBK ペイトン シグネチャー ラウンドファスナー長財布 ブラックホワイト/ブラック[並行輸入品]
__14,77000
(コーチ) COACH コーチ 財布 アウトレット COACH F49163 SBWBK ペイトン シグネチャー ラウンドファスナー長財布 ブラックホワイト/ブラック[並行輸入品] 
[プラダ] PRADA 財布 長財布 1M0506 ラウンドファスナー ブラック 【並行輸入品】
__null00
[プラダ] PRADA 財布 長財布 1M0506 ラウンドファスナー ブラック 【並行輸入品】 
(サンローランパリ)SAINT LAURENT PARIS ラウンドファスナー長財布 344076-GIT1J-1059 [並行輸入品]
__58,01000
(サンローランパリ)SAINT LAURENT PARIS ラウンドファスナー長財布 344076-GIT1J-1059 [並行輸入品] 
(プラダ) PRADA ラウンドファスナー長財布 黒 リボン d120 [中古]
__null00
(プラダ) PRADA ラウンドファスナー長財布 黒 リボン d120 [中古] 
「ほしいです」と即座に応じたのは、やはりサフィアーン。「なみの人間にしては、ちょっと御身《おんみ》は美しすぎます」 「きみだって美しいよ」 「賞《ほ》めあってどうするんですか」 「中途とは?」 「この稀代《きたい》の物語集……われわれが了知するところの魔術的な媒体としての『災厄《わざわい》の書』は、美しい書物ならではの美しい意思を具《そな》えて、わたしは十全に敬意を示している心境《おもい》でおりました。ですが、わたしごときは真実の美をまえにしては小物のかぎりに小物です。歴史を書き換えてしまうほどの稀書のなかの稀書の意思、それは推測をはるかに……はるかに凌駕《りょうが》し超越するひろがりを内蔵して、その意図はあらゆる限定された範囲を超えて展延《てんえん》し……いまも展延しつづけています。この書物を紐解《ひもと》き、所有する人間の(あるいは割《さ》いて、翻訳する人間の)言動のあらましを規定し、懲罰か褒賞か——たとえば耽読《たんどく》の喜悦か——を決定する……。それが『災厄《わざわい》の書』であり、この書物の美しい意思です。わたしは当初、二十部あまりに分割された原本の、一部分でも翻訳がなされれば『災厄《わざわい》の書』は多重に存在をはじめると考えました。物語のある箇所において、アラビア語とフランス語、二つが併存してしまうと。ですから——これを前提として——訳了した原本の部分は破棄して、つねに地上に一冊だけを存《あ》らしめようと計画いたしました。しかし、そうではなかった。この敬意の表わしかたは的外れだった。フランス語版が完成したのちでなければ、『災厄《わざわい》の書』は二冊とはならないのです。書物そのものによって、二冊とはみなされない——認定されないのです。たしかに、最終的に二冊になることはきらうでしょう。翻訳版の制作を厭《いと》い、『災厄《わざわい》の書』は二重存在を拒否するでしょう。にもかかわらず、現時点においてほ重要なのはアラビア語の原本のみなのです。翻訳がすべてかたづかない局面にあっては、一冊なのはアラビア語の原本を措《お》いてほかにないのです。そうであるとするならば、原本の側が……それが部分であっても……破棄されることは一冊が地上から消えることを意味します。この行為《おこない》が許されるはずもありません。そしてわれわれは詛《のろ》われました」 「呪詛……」ふたたびイスマーイール・ベイは一言を漏らした。 「創造途上のフランス語版、これは未完であり、未完のものは書物としても不全であり、完成された書物の多重性という罪には、いたらなかったのです。わたしは判断を謬《あやま》り、わたしは地上にただ一冊しかない『災厄《わざわい》の書』を抹殺しようと試みてしまい、そして廃棄に関与した部下をうしないました。ですから、すでに十五夜を経てフランス語への移行が完了している物語の部分、それは一部のこらず、棄てられずに束として生きております。これらは、ばらばらの場所に存在することも厭い、切り離されながらも一ヵ所につどっております。つどって、保管されております」 「一部も……消却、されずに?」 「さようで」 「しかし断たれてはいる」 「さようで」  イスマーイール・ベイは感情を殺して口をむすぶ。 「いかにも、閣下、わが君さま」とアイユーブはいった。「わたしにとっては、すでにフランク族の将軍《パシャ》への献上品、そのぜったいの効果は証明《あかし》されたわけでございます。なにしろ、閣下」  そこでアイユーブは沈黙を挿《はさ》んで、それから添えた。 「わたしは呪詛を浴びつづける人間たちの頭脳《シャイフ》でございます」  日没が迫り、イスマーイール・ベイが所望した品物《もの》はアイユーブが指定した場所にとどけられる。図書室。イズベキーヤ貯水池の東岸にかまえられたイスマーイール・ベイの私邸内の、当時のカイロの市《まち》で最大規模の図書室。「ふさわしい対応が必須《ひっす》なのです」とアイユーブはいった。「美の書物に対しては、美の書物にふさわしい待遇が。そのための場所、空間が。わが君さまが所有《もちもの》となされている図書室ほど、これに適したところは想い描けません。都会のなかの都会カイロにおける、書庫のなかの書庫。万巻の写本を蔵した部屋に、書物の王として『災厄《わざわい》の害』を君臨させるのです」とアイユーブは主人に説いた。「巨大図書館の、玉座にすえるのです」  そしてイスマーイール・ベイはここにいる。
表示ラベル: