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「ほんとうだ、地層だ」  そのことばは学校でならっていた。 「この地層にクンノコはあるのだ。ぼこぼこと穴があいているべえ」 「うん。こいつはクンノコを掘ったあとだ」 「だから、この地層だけ見て行けばいい。そうだ、この地層はケツガン層とか何とか言ったっけえ」 「だったら土の|尻《けつ》だべえ」  他愛のないことを言いながら、久蔵たちは手に手にろうそくをかかげて奥へ進んだ。 「ある。見つけたぞ」  最初に見つけたのが久蔵であった。|頁岩《けつがん》層の中央部のところに、こぶのようなものが突き出ている。それを金槌でこじり落とすと、大人のこぶし大の飴色のクンノコだった。
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