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2015-01-28 05:00    シャネル財布ラウンドファスナー
 ラウル王子の顔をみたら、わかるだろうか。ありあまるものをその手にもちながら、なお、他国を攻め、多くの人びとを殺そうとしている男の気もちが。  馬車が速度をおとし、身体が前にのめった感覚で、チャグムは、もの思いからさめた。馬車はギシギシきしみながら、道をまがって、別の道にはいっていく。  別の道にでたとたん外がさわがしくなった。泣き声がいくつもきこえ、馬車はざわめきにつつまれた。  馬車がとまってしまったので、チャグムは、おどろいて馬車の窓から身をのりだした。 「……なかにいてください。」  わきにいた兵士があわてて窓をしめようとしたが、チャグムは窓を手でおさえて、身体をのりだすようにして外の光景をみた。 [#挿絵(img/07_275.jpg)]  沿道に多くのオルム人がでて、むこうからやってくる騎馬の行列のわきにかけより、泣きわめいている。騎馬は、いくつもの荷車の列を先導していた。馬がひいている荷車の上のものをみて、チャグムは眉をひそめた。 (あれは、棺《ひつぎ》か?)  木の長い箱の上に、旗のようなものがかけられていた。オルム枝国の旗だろうか。 「失礼いたします、殿下、窓をしめさせていただきます。」  兵士たちは、なんとかしてチャグムにその光景をみせまいと、身体でチャグムの視線をさえぎり、むりやり窓をしめてしまった。  そのタルシュ兵たちのあわて方が、チャグムの興味をそそった。  あれは、チャグムにみせたくない光景なのだ。馬車のわきをとおりすぎていく荷車の行列は、戦死者の帰還のようにみえた。そうだとすれば、どこかで戦があったのか?  なにかを――たぶん戦死した者たちの名を、泣きながら、くりかえしよんでいる多くの声。  とまっているチャグムたちの馬車のわきにその行列がさしかかったとき、ふいに、泣きわめく声が大きくなった。言葉ではなく、うめき声と泣き声だけだったが、タルシュ帝国の〈北翼〉旗をかかげた馬車にむかってなげつけられてくる、うらみのはげしさは、はっきりと感じとれた。  窓をしめきられたうす暗い馬車のなかで、チャグムは、わきをとおりすぎていく荷車の群れの車輪のひびきと、人びとのうらみの声をきいていた。タルシュ帝国に支配された人びとの、感情をむきだしにした生の叫びが、奔流《ほんりゅう》のように馬車をゆらしながらとおりすぎていく。