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2015-01-23 22:42    louis vuittonエピ財布
 チャグムは、口から、目にみえぬ卵が、ぽろりとナユグにうまれでたのを感じた。そのとたん、ラルンガがサグからきえた。チャグムのからだにまもられていた卵がナユグにうまれでたことを感じとったのだ。  卵は、ナユグのふかい穴におちていく。と、穴の底からふきあげてきた精気が、卵をさらった。卵は大地の息吹きにのって、回転しながら、ひゅうっとまいあがっていく。それをラルンガの触手がおった。おわれた卵は、触手がふれる直前に、ナユグからきえた。  バルサは、なにがおこっているのか、まるでわかっていなかったが、ラルンガがきえたこのすきをむざむざみのがしはしなかった。ぎゅっと腕に力をこめて、チャグムをかかえあげた。  そのとき、ふいに目のまえに青白い光があらわれた。どうじに、ラルンガがこちらへでてくる気配を感じた。バルサが地をけるのと、チャグムが右手をのばして青白い光をつかむのと、ラルンガがでてくるのが、ほとんど同時だった。  バルサは卵をつかんだチャグムをかかえて、ラルンガの爪の檻をすりぬけた。爪がのがした獲物をおって、触手がせまってきた。バルサは一回転しておきあがると、短槍をひらめくような速さでふり、触手の先端をつらぬいて地面にぬいつけた。  声にならぬ悲鳴がひびき、大地がぶるぶるとふるえた。べつの触手が短槍にのびるまえに、バルサは触手をふんで短槍をひきぬいた。が、その、わずかなあいだに、こんどは爪が地面のしたからバルサたちをねらって、つきあがってきた。  にげるまもなかった。とっさにバルサは、でてくる爪の甲の側面を、両足ではさむようにふむと、爪がつきあげるその勢いにのって、はねあがった。帯をつかんでかかえているチャグムを分銅のようにいきおいをつけてふることで、ぐうぅんと空中で一回転し、着地するや、チャグムを遠くへなげとばした。  考えてやった動きではなかった。からだがかってにうごいてしまったのだ。なげてしまったあとで、バルサはほぞをかんだ。岩にでもぶつかったら、へたをすれば死んでしまう。  だが、バルサがきたえ、たたきこんだ受け身がチャグムをすくった。からだをまるめたチャグムは、木の根にぶつかったものの、肩と腰で衝撃をのがし、頭をまもるのに成功したのだ。 [#挿絵(img/01_299.jpg)]  ヒュン、ヒュン空をきって、鞭のようにおそってくる触手を、短槍ではじき、すりぬけて、バルサはチャグムのほうへ走った。が、とつぜん、足をとられて、バルサははげしく地面にたたきつけられた。触手の一本がバルサの足をからみとったのだ。そのまま、ぐうんとからだがもちあげられていく。バルサは、鋭利な刃物のように光る爪がせまってくるのをみた。触手でまきあげ、ふりまわし、爪にたたきつけて殺そうとしているのだ。  するどい刃に、高速でたたきつけられるようなものだ。ふせぎようがなかった。バルサが歯をくいしばった瞬間、ふいに、ビクッと触手がバルサをかかえたままはねあがった。バルサの肩と背のしたを爪のさきがとおりすぎ、焼けるような痛みが背にはしった。  バルサは身をねじって地上をみた。目のはしに、松明をもった男がみえた。ジンだ。黒煙《こくえん》をあげて、ごうごう燃えさかる炎を触手におしつけている。その背をタンダとゼンがまもっている。  いやなにおいがバルサの全身をつつんだ。大気をふるわすような悲鳴をあげながら、触手は、バルサを空中にほうりなげた。バルサは膝をたたんで身をまるめ、くるくると二回転して、地面におちた、砂利をけたててバルサは横転したが、まるで体重がないかのように、すぐに一転しておきあがっていた。  衣の背中の部分がスパッときりさかれ、背にも長い切り傷ができていたが、その傷の痛みを、バルサは感じていなかった。かなりふかい傷なのに、ほとんど出血していない。  過去のどの戦いよりもはげしい興奮状態が、バルサの全身を熱気のようなものでつつんでいた。  バルサの背後では、タンダたちが松明をふりまわし、ラルンガの爪や触手に炎をおしつけている。ラルンガはたしかに火をきらっていたが、ナユグとサグをじざいに行き来できるラルンガを、松明の炎だけで退治することは至難の業だった。ジュッと炎をおしつけられるたびに、さっときえ、おもいがけぬところから、また、ふいにあらわれておそいかかってくる。  汗まみれになって松明をふる三人の男たちは、まるで舞をまっているようにみえた。だが、それは、気をぬいたとたんに命をうしなう、命がけの舞だった。